磯崎憲一郎メモ①

磯崎憲一郎は横尾忠則との対談で絵を描くように小説を書くと言っている 絵を描くように書かれた小説は、あらすじに要約することができないし、人間は世界の要素の一つに過ぎない そこではあらすじという極めて人間中心的なものとは距離を置いた小説が生まれ…

言葉の外へ <保坂和志×樫村晴香対談>

例えば、ダ・ウィンチは、作品を誰かに見せるのに興味を持っていなかったけど、その作品は極めて倒錯的な仕方であれ、世界の表象、というより世界の研究報告として想像的な的な他者としての自己に向けられ、贈与されている =作品は常に、誰かに向けて作られ…

〈アンチ・オイディプス〉入門講義 仲正昌樹

☆「欲望」というのは人間とか他の生物個体の中で内発的に生じてきて、その過去体の中で完結しているものではなく、他の機械とのインプットアウトプットの連鎖の中で生産され続けている。 ☆機械の相互作用によって成り立っていることを考えると目的ははっきり…

わたくしは、すでに述べたように、その三人の中では、コッポラに強い親しみを覚えています。スコセッシと異なり、彼は自分自身より映画の方を遥かに信頼しており、それ故に、映画によって救われることがあるからです。映画を信頼するとは、同時に、映画には…

保坂和志twitterより

時間は直線的に進むとは限らない。ボルヘスの想像力の源泉のひとつは、「時間は円環である」ということだった。(円環をなす時間概念はかつて人類に広く行き渡っていた。) 時間が円環なら出来事は繰り返す。 起こることはすべて起こったことである。 あるい…

南西部の光/ロラン・バルト

ところが、私はこうした機微―あるいこうした「歴史」の逆説―を、表現こそできなくても、感じ取っていたのだ。私は南西部をすでに≪読んでいた≫。ある風景の光やスペインからの風が吹く物憂い一日の気怠さから、まるまる一つの社会的、地方的言説の型へと発展…

描写

描写っていうのは自分が実際に見たものとか何か実際にあるものについて書くわけじゃなくてそこで生きるってことです(金井美恵子)

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